2014年10月12日日曜日
充実した「満月マン」のオフィシャルHP。ブログでは「弁護士とマスコミの強引な取材への批判」も
充実した「満月マン」のオフィシャルHP。ブログでは「弁護士とマスコミの強引な取材への批判」も
東京・日本橋を掃除する善意のキャラクター・満月マンが、今、テレビ・新聞の社会部記者に追われている。
満月マンは、本人のホームページにあるように、「5街道の起点である日本橋をきれいにしよう」と、毎日、黙々と掃除を続けるボランティアである。ネットなどでその活動が伝わって手伝う人が増え、多い日は30人以上となるなど、静かな「日本橋清掃ブーム」を生んでいた。満月マン
9月10日には『産経新聞』が、「日本橋から『きれい』発信」「まじキャラ『満月マン』と、大きく報じている。
しかし、満月マンを追う記者たちの関心は別にある。満月マンの正体が、「査察を受けた芸術家ではないか」ということ。脱税疑惑を追っている。
この人物は、大学時代に起業、IT関連、通信販売、デザインなど幾つもの会社を経営していた。今は、代表を退き、画家として個展を開くなど芸術活動を始めている。
査察案件の疑惑の人物が満月マンとされたのは、ある弁護士が、9月16日、満月マンのFacebookに「弁護士の○×です。あなたは○△さんですか」と、メールをしてきたのがきっかけだった。その返事がないということで、弁護士は「取り上げているマスコミに注意喚起しておきます」というメールも送っている。
9月22日、満月マンはブログにこう書いている。
「マスコミは、その事実確認の為、連日、満月マンの『中の人』の正体を確認したいらしく、俺の車を尾行したり、アポなしで突撃取材に来たり、そういう迷惑行為を受けている。日本橋で待ち伏せをしているメディアも多数いる。(中略)そして、通行人とかがいる前で、『満月マン、あなたは○○さんなんですか?』とか、平気でそういうことをインタビューしてくる」
満月マンは、騒動の前、ツイッターに「ふなっしーが究極の動なら満月マンは究極の静」と、書かれたことを明かし、世間を明るくするふなっしーを褒める一方で、「静かな社会貢献という自分の立ち位置に満足している」という趣旨の事を書いている。
「ゆるキャラ」がブームとなるなか、「中の人物」に注目が集まるのは当然のことで、「ふなっしーの年収」が話題にもなる。そうしたなかで生まれた満月マンの脱税疑惑。マスコミが追いかけたくなる気持ちもわかる。
だが、この騒動に音を上げたように、「俺が満月マンだ」と、名乗りをあげた人物がいる。ラッパー、音楽プロデューサー、イベント屋、飲食店経営などさまざまな顔を持つTOMORO氏である。
同氏とは、六本木の東京ミッドタウンで会った。長身で金髪。人相風体はイケイケの若手実業家だが、言葉は丁寧で折り目正しい。聞けば、野球の名門・横浜高校に進んだ高校球児だったという。同期に現在、千葉ロッテマリーンズに所属する涌井秀章投手がいて、「モノが違って勝負にならないことを、高校1年で思い知らされた」と、笑う。満月マン
騒動の真相は何なのか。なぜ、今、名乗り出たのか。
――満月マンが何人かいるということか。
「いや、満月マンは私です。日本の発展の象徴の日本橋が高速道路に覆われ、どこか暗く汚れている。まず、ここから掃除をして街をきれいにして、将来は高速道路を撤去し、日本橋に青空を取り戻したい。それを『日本橋大革命』と呼んでいます」
――では、なぜ国税記者が追う人物との“取り違え”が起きたのか。
「毎日の活動が鉄則でした。でも、私は音楽活動や事業活動をやっているので、活動できない時もある。そんな場合、趣旨に賛同してくれる仲間がいて、ピンチヒッターをやってくれる。記者さんが追っている人もそのうちのひとりです」
――騒動の発端は、弁護士からのメールだった?
「そうです。いきなりなんでビックリした。それに、見てください(ここで『マスコミに注意喚起しておきます』と、書かれたメールを見せる)。こんな文書を弁護士が送りつけていいんでしょうか」
――弁護士に取材依頼したところ、「ノーコント」だったので何とも言えないが、実被害は受けているのか。
「私は、アーティスト活動をしています。人気商売なので、清掃活動、ボランティアというと売名行為のように取られるのが嫌で、それで満月マンになっていた。今回の件で、活動は今、控えていますし、名乗りをあげたことで、満月マンの活動は方向転換しなければならず、被害は甚大です」
満月マンの活動開始は昨年の10月10日からで、1周年を迎えようかというときに頓挫したことになる。
それにしても、ゆるキャラ、査察を受けた芸術家、書き込みする弁護士、それに乗って取材活動するマスコミ、正体をさらしたアーティストと、満月マン騒動は、いろんな“今”を抱え込んでおり、今後どうなっていくかを注意深く見守りたい。満月マン
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