2014年10月31日金曜日
虎に追い打ち…鳥谷がメジャー挑戦へ 今オフ海外FA権行使
虎に追い打ち…鳥谷がメジャー挑戦へ 今オフ海外FA権行使
阪神・鳥谷敬内野手(33)が今オフに海外フリーエージェント(FA)権を行使する意思を固めたことが30日、分かった。既に球団と複数回の交渉を行い、残留要請を受けているが、早大時代からの夢であるメジャー移籍を目指す。今季まで8年連続フル出場を果たすなど、日本球界を代表する遊撃手に成長。阪神にとっては数少ない生え抜きの野手だけに、鳥谷流出となれば、二重三重のショックとなる。 鳥谷敬
鳥谷が大きな決断を下した。ソフトバンクに1勝4敗で敗れた試合後、海外FA権の行使について聞かれると「これからゆっくり考える」とだけ語った。しかし、既にメジャーに挑戦する意思は固まっている。
常々「メジャーへの憧れはある」と周囲に語っていた。12年シーズン中に初めて海外FA権を取得。ここ2年のオフも残留かメジャー移籍かで熟考を重ねてきた。最終的には昨オフも残留を決断したが、その一方で、今オフ以降のメジャー移籍を視野に球団とは単年契約を交わしていた。関係者によると、水面下で複数回の交渉を行っており、鳥谷はその席で海外FA権を行使する意思を球団に伝えたもようだ。
キャプテンという肩書に加え、不動の「3番・遊撃手」として、今季もレギュラーシーズン全144試合とポストシーズンの11試合全てにフルイニング出場。攻守両面でチームを支えてきた。打撃面ではともに自己最高となる打率・313、出塁率・406をマーク。遊撃手でありながら失策はわずかに5で、守備率・991はリーグ最高の成績を残した。鳥谷敬
13年のWBCで侍ジャパンの一員として活躍して以降、鳥谷の米球界における認知度も一気にアップした。今シーズンは、29年ぶりのリーグ優勝を果たしたロイヤルズのスカウトが数十試合を視察。ここ数年、日本人内野手の評価は低いが、今オフの「ミドルインフィールダー(二塁手&遊撃手)」のFA市場は有力選手が少なく、「売り手市場」という声もある。
来年は34歳という年齢を考えれば、メジャー挑戦するには現実的に最後のチャンス。早大時代の同期生であるロイヤルズ・青木は一足先に海を渡り、今季はワールドシリーズにまで進出した。今季年俸は3億円。メジャー移籍を決断した場合、条件面では阪神を下回る可能性が高いが、長年の夢を優先させる考えだ。
この日は4打数無安打。鳥谷は「力の差は感じなかったけど負けてしまった。ただ、みんなの力でここまで野球ができたのは幸せだった」と淡々と言葉をつないだ。
チームを日本一に導くことはできなかったが、戦力としての貢献度は言うまでもなく、練習姿勢など若手選手からの信頼も厚かった。数少ない生え抜き野手だけに、球団は残留へ向けて引き続き慰留に全力を挙げるが、仮に流出となれば損失の大きさは計り知れない。
◆鳥谷 敬(とりたに・たかし)1981年(昭56)6月26日、東京都生まれの33歳。聖望学園から早大を経て03年ドラフトの自由獲得枠で阪神入団。12年8月に海外FA権を取得した。05年から遊撃手として10年連続全試合出場を続けており、プロ11年間通算1545試合で、1611安打、打率.285、120本塁打、677打点、99盗塁。1メートル80、77キロ。右投げ左打ち。今季年俸3億円。鳥谷敬
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