2014年10月13日月曜日
「A面B面が大事」LP盤もセットで
「憂歌団」、新アルバム「憂歌兄弟」で復活
「A面B面が大事」LP盤もセットで
活動を休止していたブルースバンド「憂歌団10+ 件」のボーカル、木村充揮(60)とギタリストの内田勘太郎(60)が、高校生以来の名コンビを復活させて、「憂歌兄弟」名義で同名の新アルバム(4860円)を発表した。新曲10曲とカバー2曲をスタジオで一発録り。LPレコード+CDという、音楽への思いがたっぷり詰まった一枚だ。憂歌団
内田によると、「高校に入学して最初にしゃべったのが木村君」。音楽の話をするようになり、ギターを持ってきて「謎の音楽だったブルース」を練習し始め、憂歌団10+ 件と名乗って活動。後に、やはり同級生だったドラマーの島田和夫、ベースの花岡献治が加わった。昭和50年に「おそうじオバチャン」でメジャーデビューし、唯一無二の音楽世界を確立して人気を集めたが、平成10年に無期限活動休止を宣言。以降はソロで活動していた。内田が当時のことを振り返る。
「解散じゃなくて休業になったのは、木村君が『またやるかもしれへんやん』って言ったから。その時は『ありえない』って思ったけど、いま思えば…優しさやったね」憂歌団
島田が他界し、昨年、15年ぶりに憂歌団としてライブを開いたが、じつは数年前から、それぞれのイベントにゲスト出演したりしていたという。内田は、いつか木村に歌ってもらおうと作りためていた歌を聞かせた。木村が書いていた詩に内田が曲をつけたりもした。とても自然に、コンビが復活していた。「ブランクがあった感じがしない。だって15歳ぐらいからずっとやってるわけだしね」
今回はギター1本の伴奏曲が多いこともあり「憂歌団」ではなく「憂歌兄弟」を名乗った。訳すとブルース・ブラザーズ。「木村君は素晴らしい歌を歌うんだけど、人間みんな深くつきあったらいろいろ面倒くさい。でもまあ、兄弟と思ったら許せるかもって」と内田は笑う。
それを聞いた木村は「内田君は『オレはバックやない』っていうんです。自分を表現するのにギターを弾く。そこですね。だからバンドなんですよ。こっちも『そう来たか、ほんならもっとスイングしたろ』って感じになる。それが2人でやることの意味。楽しくできたらええなと思ってます。音楽はやっぱり出会いやからね」。
「天使のダミ声」と言われたりする個性抜群のボーカルと、情感たっぷりのギターサウンドは健在だ。針を乗せて聞くLPにしたのは、ノスタルジーではなく「絶対そっちがいいと思ったから」。音質がいいことに加えて、A面とB面で聞き手が音楽に区切りをつけられることが大事なのだという。もちろんコストはかさむし、いまどきどれぐらいの人がレコードプレーヤーを持っているかも疑問だけれど、「CDが売れない時代だって言うから、それなら好きなことやればええやんかと(笑)。僕たちの音も気持ちも楽しんでもらって、気持ちよく聞いてほしい」。憂歌団
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