2014年10月13日月曜日
大阪市の帆船「あこがれ」を落札した小原朋尚さん
大阪市の帆船「あこがれ」を落札した小原朋尚さん
1993年の進水以来、航海訓練に一般市民3万人以上を受け入れてきたものの、橋下徹市長のリストラ計画の対象となり事業廃止・売却が決まっていた大阪市のセールトレーニング帆船〈あこがれ〉を先月、3212万円で落札した。あこがれ
高校時代からヨットに乗り、マリーナでアルバイトをするなど「海」を趣味としてきた。大学に進学したころ、〈あこがれ〉が誕生。そのボランティアクルーに参加し、年1回の海外研修を含め約10年間、活動してきた。つまり、元乗組員といっていいだろう。
その後、〈あこがれ〉からは離れたが、海事代理士として船にかかわる生活へ。自然体験や冒険を通じて自己啓発をめざす「アウトワード・バウンド」という活動に取り組んでいるとき、「あこがれ」事業廃止のニュースを聞いた。あこがれ
「アウトワード・バウンドは自分の殻を破ることができるんです。これから学校教育や企業研修への活用が増えていくと思った矢先、どうして〈あこがれ〉がフェードアウトするんだと疑問に思いました」
入札にはトルコ海軍が参戦するなど神経質な情報戦もあったそうだが、アウトワード活動で協力してくれる旅行会社の財政後援もあって一番札を得た。
だが、今後の運営に課題は山積だ。市所有時代、修繕費に年3000万円、人件費6000万円、その他2000万円の計1億円以上の経費がかかって、売り上げは最大で3000万円だった。経費を9000万円に切り詰め、稼働日数を上げることで売り上げを倍増させるもくろみだが、それでも年3000万円足りない。
「商売ではなく、公益法人化して、赤字分は各種助成などを申請します。半年かけて準備し、来年3月に再稼働したいです。〈あこがれ〉の名前も使えない条件ですが、セールトレーニングを核にしながら、外国へのファン・セーリング(遊覧)なども取り入れたいですね」あこがれ
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