2014年10月14日火曜日
「マイルドヤンキー」という言葉があぶり出した日本の階層
「マイルドヤンキー」という言葉があぶり出した日本の階層
最近になって、「マイルドヤンキー」という言葉が少しずつ人口に膾炙しています。その言葉の火付け人は博報堂の原田曜平氏とされており、同氏の新著『ヤンキー経済』においては、「マイルドヤンキー」とは上京思考がなく、地元で強固な人間関係と生活基盤をつくっている人々のことだそうです。マイルドヤンキー
その影響か、最近、メディアで様々な方々が「マイルドヤンキーが地方で増えている」といった論調でお話をされているのですが、筆者にはずいぶんと不思議な話に聞こえました。というのも、私にとっては、彼らが指している「マイルドヤンキー」というのは、昔から当たり前のようにいた人たちであって、それは決して激減してはいないにせよ、急激に増えた感じも全くしていないのです。
むしろ、私は、メディアで発信をしている人々が今頃になって「マイルドヤンキー」について発言しだしたことそのものが、この社会が昔から格差社会だったのだということ、日本の格差がいよいよ本格的なものになってきたことを示してくれるような気さえしました。そこで、今回はこのテーマで書いてみようと思います。マイルドヤンキー
ところで、少し話題はそれますが、「ヤンキー」という言葉を使うのはそもそもどうなのでしょうか。例えば、ヘコヘコする人間がアメリカにいたとして、その人を「ジャップ」とか呼んだら(注:日本人がそういう性質であると言っているわけでは決してありません)大問題になること間違いなしです。
差別意識は容易に消えないので、街角でそういう発言をする人が存在するのは避けられないとしても、大手のメディアでもこの言葉をそのまま使っている状態に愕然とします。命名そのもののキャッチーさは、さすが広告代理店と思いますが、普通はこんな命名しませんよね。だから、この連載ではカッコづけで「マイルドヤンキー」と書きます。マイルドヤンキー
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