2014年10月11日土曜日
自分を適応させていく時間がものすごく楽しかった
自分を適応させていく時間がものすごく楽しかった
9月9日のベネズエラ戦で日本代表デビューを飾りました。日本代表という場所はどんなところでしたか?
「小学校から中学、中学から高校、高校を卒業して鹿島アントラーズの練習に参加した時と似たような感覚がありました。何かこう、自分が求めている環境の変化というものを感じることができて、すごくうれしかったですね。それほど緊張はしませんでした。日本代表に長くいる選手が入っていきやすい雰囲気を作ってくれたのが大きかったと思います。ハビエル・アギーレ監督の下、これからチームを作っていく段階で呼んでもらったので、自分の中でもやりやすさはありました。アルベルト・ザッケローニ監督にも何度か呼んでもらいましたが、その時はある程度チームとして完成していたので、当時とは雰囲気も全然違いましたね」柴崎
――いろいろな選手と積極的に話している姿が印象に残りました。
「全選手と話しました。それぞれの選手に個性がありましたね。ものすごくプロフェッショナルな人もいれば、自分のキャラクターを持っている人もいて。また、『散歩に行くけど、どう?』と誘ってもらい、(吉田)麻也さん、(川島)永嗣さんの散歩にもついていきました。チームに溶け込む良い時間になったと思います。サッカーの話もしましたが、個人的には各選手の内面を知れたことが良かったです。もちろん、話した内容も記憶に残ることが多くありましたが、一番印象的だったのは、やっぱりプレー。試合の中で自分を適応させていく時間というのは、ものすごく楽しかったですね」
――確かに、デビュー戦とは思えないほど楽しそうにプレーしていました。
「期待もある中で、実は不安もありました。不安の中には代表に入って自分はどう感じるのか、という部分もあって。もしかしたら、『早く帰りたい』みたいな感覚に襲われたることもあるのかなと思いましたが、全くそんなことはなくて、むしろ短く感じた9日間でした。アンダーカテゴリーの代表では、初めて参加した選手の中に『早く帰りたかった』と話す選手もいたので、自分も日本代表ではそういう気持ちになるかもしれないという不安が少しあったんです。でも、もともと年上の人と話すのは好きですし、そんな気持ちになることはありませんでした」柴崎
――アギーレ監督は、柴崎選手の目にはどう映りましたか?
「『モチベーター』であることは間違いないなと感じました。ザッケローニ監督とは全く違う印象です。アギーレ監督は普段は気の良いおじさんみたいな感じで、何の壁もなく話せる雰囲気があります。実際、監督自身も『何でも話してくれ』と言っていました。僕個人としては話しやすい印象で、聞きたいことがあれば聞けるし、何でも言える。伝えたいことがあれば、僕からも伝えられる監督かなと思います。サッカーに関しては、ある程度形は見えているけど、まだまだやりたいことがたくさんあるんだろうなと感じました。だから、また次に代表メンバーが集まった時には、新しいことを言われると思います」
――ベネズエラ戦は準備期間が少ない中での試合でした。左インサイドハーフというポジションを与えられましたが、どういった動きを求められたのでしょうか?
「僕のポジションに関しては、あまり指示はありませんでした。ただ、指示が欲しい時もありますが、与えられ過ぎると、それに縛られることもあります。僕はもともと監督がやって欲しいと望むことを表現したいタイプの選手なので、(指示がなくて)逆に思い切ってプレーできました。もちろん、その中でも監督が気に入るプレー、気に入らないプレーはあるとは思うので、これからアギーレ監督が言ってくれたり、伝えてくれたら直すことはできると思います。ただ、気に入らないプレーがあったからと言って、それが失敗だとは思いません。実際にやってみて、気に入るプレーは続けたいし、『こういうことをして欲しい』と言われれば、すぐに理解できると思います。それに、指示がない中でも(他のポジションに向けた)監督の言葉を自分に当てはめ、何をやるべきか、やってはいけないプレーは何かを推測できますし、考えます。具体的に言われなくても、『これはダメだな』と感じることはできますから。例えば、一つのうまくいったプレーがあったとします。状況にもよりますが、今回うまくいったからといって、次も大丈夫かというと、そうではありません。ここで相手にボールが渡ると危険だと感じたら、次はより確実なプレーを選択したほうがいい。その辺りは感じ取れるので、指示がないからといって、やりづらさを感じたということはありませんでした」
柴崎
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